2018.04.28更新

経口避妊薬を飲んではいけない人

経口避妊薬は避妊方法の中で、女性が主体的に避妊行動がとれるもののひとつです。
避妊はつい男性任せになりがちですが、女性自身で避妊行為が行えることはとても大切なことです。
しかし、経口避妊薬は女性ならば誰でも使用できるわけではありません。
中には、経口避妊薬を飲んではいけない人もいるのです。

まず、エストロゲンに関係する癌の人は服用できません。
具体的には、子宮がん(特に子宮頚がん)、乳がんの方です。
経口避妊薬を服用しようと思った時に、胸にしこりがあるなど、乳がんかもしれないと思える症状がある場合には、先に調べておく必要があります。
子宮がん検診も定期的に受けたほうがいいでしょう。

以前に、経口避妊薬を服用してアレルギ―反応を起こした方は、服用できません。
体質的に経口避妊薬が合わない方もいます。
そういった方は、再度アレルギ―反応を起こしてしまう危険が大きいので経口避妊薬は使わないほうがいいでしょう。

妊婦の方や、妊娠しているかもしれない方は、経口避妊薬を服用することでホルモンバランスが崩れてしまう恐れがあるため服用できません。
妊娠中は特別なホルモンバランスが保たれています。
それが崩れることで流産や早産の危険が出てしまいます。
授乳中も同じ理由で服用できません。
妊婦である可能性がある場合には事前に調べておきましょう。
授乳中の方は別の避妊方法を見つけておきましょう。

実は喫煙者や肥満症の方、高血圧の方も経口避妊薬を使うのは注意が必要です。
喫煙には、血管を収縮させる作用があり、血管がつまりやすくなるという作用があります。
これが、経口避妊薬で起こる副作用のひとつ、血栓ができやすくなるということと深く関係しており、血栓ができた場合に血管が収縮していると、血管が血栓でつまってしまう可能性が高くなります。
これは、受動喫煙者も同じ危険が伴います。
肥満症の方は、血管が細くなっていることがあるので、血栓がつまりやすくなるという理由で、経口避妊薬の服用ができません。
高血圧の方はすでに血管が硬くなっていることが多いので、それが血栓をつまらせやすくします。
血栓症を起こす可能性が高くなるので服用はできません。

ピルを飲んでいいのか不安な時は医師に相談

こういった病気や症状を持っている場合には、必ず医師に相談することが大切です。
避妊方法は経口避妊薬だけではありません。
他にも、コンドームなどの避妊方法があります。
しかし、避妊に失敗するのが怖いという方や、女性自身で避妊行動をとりたいと考える方に最適なのが、避妊リングです。

事前に子宮内に装着しておけば、長く避妊効果を持続させることができます。
避妊効果も経口避妊薬と同じ程度に高い避妊効果があります。
さらに、経口避妊薬のように毎日決まった時間に服用しなくてはいけないといったわずらわしさもありません。
毎日決まった時間に服用することが、何らかの理由で難しいという方もいると思います。
そういった方には、避妊リング・ミレーナが最適です。

避妊リング・ミレーナは、子宮内に避妊リングを入れ、そこから持続的にプロゲステロンを出すことで、子宮内にプロゲステロンの作用がおよび、子宮壁を薄くします。
こうすることで、妊娠することを防ぐことができます。
また子宮の入り口の粘液を変化させて、精子が子宮内に入るのを防ぎます。
副作用は装着開始時にしばらく不正出血があることです。
これは何カ月かするとおさまりまります。

最初に、挿入する時には医療機関で行ってもらわないといけませんが、一度装着すれば、最長5年も効果が持続します。
プロゲステロンだけが作用するので、エストロゲンが関係している病気の方でも使うことができます。
また、子宮内にのみプロゲステロンが作用し、全身には関わりませんから、授乳中の方、喫煙者や受動喫煙者でも使うことができます。

経口避妊薬は誰でも飲めるのではなく、飲んではいけない女性もいます。
もし、自分が経口避妊薬を使ってはいけない危険があるのならば、きちんと医師に相談しましょう。
別の方法で、しっかりと避妊をすることができます。