2018.03.24更新

望まない妊娠が起きてしまう理由とは

現代の日本では妊娠中絶は大きな社会問題となっています。
情報量も増え、中絶に関する知識がある程度浸透してきているにもかかわらず、いまだに数多くの方が中絶経験をされていると言われています。

妊娠中絶とは妊娠した胎児を出産前に意図的に生存不可能な状態にし、出産を阻止することを言います。
中絶が可能な期間は妊娠21週と6日までと定められており、それ以上時間が経過した場合は中絶手術を受けることができず責任をもって出産する義務が発生します。
かつては妊娠23週と6日が手術可能な期間でしたが、新生児の生存確率が技術の発達によって向上したため見直され、より短くなりました。

中絶手術を受ける多くの人は自身の望まない妊娠をしていまった人に占められています。
妊娠が自身の都合に悪い理由は様々あります。

育児には膨大な資金がかかり、一筋縄でうまくいくものではありません。
したがって経済的に厳しい状況で妊娠してしまった場合、どうしても出産を諦めてしまわなければならないこともあります。
こういった事情で施術してもらう人もいます。

中絶手術を受ける理由として多くあげられるのが、避妊の非実施や失敗です。
一般的に避妊具なしでの性行為は妊娠する可能性がとても高く、またなんらかのトラブルによって避妊具が破損してしまうこともあります。
特に後者の失敗が原因の妊娠は自覚のない状況下に置かれることも多く、精神的負担も大きいです。

また同意なしに性行為を強要されるなど、性被害が原因で中絶手術を受ける人もいます。
同意なしの性行為などの性被害を受けた場合、放置すると中絶手術を受けなければならない確率が高いため、緊急ピルといった妊娠を阻害する行動をとることでリスクを回避することができます。

人工妊娠中絶手術の手法は、初期、中期、後期で分かれており妊娠してからどの程度時間が経過したかによって母体に負担がかからないよう最も適する方法で行われます。
もっとも負担が少なく、また受ける人数も多い初期の方法は吸引法や掻把法といった方法で子宮内の内容物を摘出する方法がとられます。

また、中絶後は人によっては生理痛がひどくなってしまうことがあります。
こういった場合は漢方薬などを服用し緩和することがおすすめされます。

10代と親世代の人工中絶が多い理由

さて、中絶手術を受ける理由は様々ありますが、実は年齢によって施術を受ける割合が大きく異なることが今日の日本では指摘されてます。
件数は年々増加しており、特に10代は十数年前と比べると4、5倍にまで増加しているとさえ言われています。

10代の中絶が多い理由としては、避妊の重要性といった性知識の不足が大きな原因とされています。
性に寛大な現代社会の影響を強く受けているとも言われており、性教育のあり方について問う声も上がっています。
また、家庭内暴力やいじめといった人間関係で不利な状況に置かれている10代が性被害を受けてしまうことも一つの原因とされています。
10代の出産は非常に厳しく、体への負担はもちろんのこと、経済的に自立しきっておらず育児も難しい状況に置かれることがほとんどです。
したがって、10代で妊娠してしまった人々は多くは出産を諦め、中絶手術を受けることを選択します。

10代も累計するとかなりの割合を占めていますが、実は意外なことに30代後半~40代といった親世代も望まない妊娠をして中絶手術を受ける件数がとても多く、10代と同じ程度存在するといわれています。
親世代に中絶者が多い理由として、その年齢特有の事情が挙げられます。
女性はある程度の年齢を重ねると閉経、妊娠ができない状態になります。
特に高齢で中絶手術を受ける人は大半の理由はこれとされており、妊娠しないだろうというおおよその推測で避妊することなく性行為をしてしまうことが原因です。
高齢出産は負担が大きく、命を落としてしまうこともあります。

このように、中絶手術を受ける理由が年齢ごとに異なっており、その年代それぞれで妊娠に対する理解と注意をすることが中絶手術を回避することにつながります。